『言葉の理解』 ~社内・社外接客~
こんにちは!
今日は、「言葉の理解」についてのお話です。
もう20年以上も前の話です。
飲食店の経営者の方々の集まりで、講演をさせていただきました。
そこで、
「スーパーでさえも、お札を同じ向きに揃えて渡しています。私たち飲食店は、同じ向きにお札を揃えて
お客様にお渡しすることは、十分できます」などと話をしました。
講演が終わった後のアンケートに、「スーパーをバカにしている」と書かれた人がいました。
そんなつもりはなかったので驚いてしまいました。
想像ですが、「スーパーでさえも」と言った「さえも」に引っかかったのではないかと思います。
もちろんこの時、スーパーをバカにしたつもりはなく、スーパーはすごいと言いたかったのです。
というのは、スーパーでは、一日に何百人ものお客様の対応をします。
飲食店の来客数は、規模にもよりますが、スーパーの来客数の1/10どころかもっと少ない人数でしょう。
多くのお客様の対応をしているスーパーで、札を同じ方向に揃えているのだから、飲食店でもできると。
スーパーをバカにしているというよりも、飲食店をバカにしていると言われたとしたら、確かにそういう受け取り方もあると感じたでしょう。
ですが、こちらが思うこととは180度異なる考え方でした。
この時からです。言葉を発する時に選ぶようになったのは。
この事例のように、こちらが言おうとしていることとは全く真逆にとらえる人がいます。
コミュニケーションは、話し手の意図とは全く異なる伝わり方があるということを前提に、シチュエーションによって、相手によって、言葉を選ぶ必要があることを改めて認識させられた一件でした。
*効く(聞く)接客 『言葉の解釈』
*月間目標のヒント 『曖昧な言葉』
*Youtube 『接客応対 ミス・コミュニケーション篇 大丈夫ですか』