接客の壺 効く(聞く)接客

「基本の重要性」社内・社外接客

こんにちは! 今日は「基本の重要性」についてがテーマです。

ある小売店のことです。
ベテラン店長から新人店長に代わりました。
売上が下がってきたため、経営者層が、ベテラン店長を他店に移動させ、その人を店長にしたのです。

新人の店長になった人をAさんとして話をすすめます。

Aさんは、同じ系列のある店の、2、3人のスタッフがいる部門の責任者をしていました。
その時は、表情も乏しく、特に成果を上げているという印象でもありませんでした。
ですが、店長になると、数か月で、その店の売上を上げていったのです。

実際に、その店に行き、店の中を見て回ると、明らかに以前とは異なる点が3つありました。

1つ目は、隅々まで清掃が行き届いているということです。
床に近い位置に陳列されている商品をはじめ、少し高額の動きの鈍い商品にいたるまで、商品にホコリがついていないのです。
そんなこと、当たり前と言われそうですが、案外そうではないのが実情です。
ホコリがついていないということは、商品の管理が行き届いているということにつながります。

2つ目が、買いたくなる商品が目立っているということです。
これも当たり前と言えば当たり前です。
ですがこれは、お客様のことを知ろうとしていなければ、なかなかできることではありません。
この商品を売ろう、お客様のご要望にあうはずだと見込んで、陳列をしていかなければなりません。

3つ目が、Aさんの表情が変わった点です。
以前は、全く笑顔がなかったのですが、今回は、とても良い表情なのです。
笑顔になれる理由は、大きく分けて2つではないか思われます。
その1つが、この店のチームワークが良いことではないでしょうか。
この店のスタッフから聞くと、Aさんは、話をする、話を聞くということをよくしてくれているということでした。
もう1つが、売上が伸びているということです。
売上が上がってくると、仕事がより楽しくなり、笑顔が出てくるという好循環に変化していきやすくなります。

Aさんが店長になるにあたって行ったことが、まず清掃をして売場管理の強化を図る、そして一緒に働くスタッフとのコミュニケーションを強化し、チームワークをよくするということでした。
清掃が行き届いていない、チームワークが悪い店では、どんな企画をしたところで、お客様の心に響かない。

行っていることは、基本中の基本です。
ですが、基本ほど大切なことはない、ということを、Aさんは示してくれていると感じました。

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