『おかげさまで』社内・社外接客
こんにちは!
今日は「おかげさまで」というテーマでお話しします。
この「おかげさまで」は、
「おかげさまで、目標売上を達成しました」
「おかげさまで、退院できました」などと使用します。
さて、「おかげさまで」とは、誰のおかげと言っているのでしょう。
多くの場合、「〇〇さんのおかげで」ということではなく、挨拶言葉として使用されているように思うのです。
「おかげさまで」という言葉をつけることで、特定の人ではなく、多くの皆さん、つまりあなたも含めて、感謝の気持ちを表現しているとも言えます。
そして、自分だけの力ではないという謙虚さも含んでいるように思えます。
また旅館などで、年配のお客様が帰る時、
「おかげさまで、楽しい時間を過ごすことができました」
と言っている場面をみかけたことがあります。
この「おかげさまで」は、旅館の人たちへのねぎらいの言葉とも聞こえてきます。
『NHK 気になる言葉』(NHKアナウンス室編/東京書籍)という本の中で、「おかげさまで」について書かれているので、少しご紹介します。
「おかげさまで」の《陰(かげ)は、光が当たってできる部分なので、光と陰は一体と考えらえていて、光が当たってできる陰は「守られている」部分と考え》などとあります。
つまり仕事でいえば、目標売上を達成したのは○○さんだけど、周囲の協力があってこそという考え方です。
「おかげさまで、退院できました」というのも、本人が退院できたのは、家族や友人の支えがあったり、病院関係者の努力により、という考え方です。
「おかげさまで」は、感謝・謙虚・ねぎらいなど、多くの意味を含んでいる言葉といってよいでしょう。
光が当たっている人もいるけれど、光が当たり続けるように、その陰になっている人たちが、守っている。
こう考えると、私たちの人生は、「おかげさまで」の連続と思わずにはいられません。
*接客徒然『心からの「ありがとう」無理に言う「ありがとう」』
*愛され続ける接客 モニターユチャンネル『新人研修 いつもお世話になっております 言えてますか?』