擬人化 ~社外接客~
今日は「擬人化」についてのお話です。
さてあなたは、「花に水をやると言いますか」
それとも「水をあげる」と言いますか。
言葉遣いという観点からすると、「やる」で正解なのではないかと思いますが、
花に水をあげるという人が増えてきているような気がします。
それは、花が大切な存在だからと、
「あげる」という言葉を使うようになってきたのではないでしょうか。
言葉は、正解だから良いということではなく、相手の心情も考えて発することが大切です。
ある店の接客者とお客様の会話をご紹介します。
お客様が「うちの子、散歩が好きで」と言われています。
接客者は、「散歩がお好きなんですね」とオウム返ししました。
その後、会話をしていると、
「うちのポチが」とお客様が名前を出されます。
接客者は、この時初めて、うちの子とは、犬のことなんだと気づきます。
それを言葉に出さず、
「お散歩、楽しんできてください」と声がけしました。
この会話、どう思われますか。
この時、接客者が、「ポチとは、おうちで飼っていらっしゃる犬のことなんですね」
と言うと、お客様は、どのように思われたでしょう。
大切にしているものを、なぜ擬人化するのか。
その気持ちを理解することが必要のようです。