指導のトレードオフ ~社内接客~
こんにちは。
今日は、「指導のトレードオフ」についてみていきたいと思います。
教育担当者で、
「マニュアルをしっかりと覚えてもらおうと指導すると、そればかりに意識がいくのか、行動が硬直化して、ロボットのような接客になってしまったり、臨機応変の対応ができなくなってしまったりする」
と言う人がいます。
何かを強化すると、もう一方で相反することが生じてきます。
それは良くないことではなく自然なことです。
マニュアルに沿っての行動を指導すると、
マニュアルに沿っての行動をしなくてはならないという思いが強くなり、
そればかりを意識するからです。
このように、2つのことがあれば、一つは意識しても、もう一つは意識が弱まっていきます。
指導でも、「トレードオフ」が発生します。
指導者は、マニュアルをしっかりと覚えてほしい時はそれに注力します。
例えばロボットのような対応に見えたとしてもです。
指導者としては、出来ていない点が目に入り、あれもこれもと指導したくなる場合が多いでしょう。
ですが、そうしてしまうと、どれもが中途半端になってしまいます。
トレードオフの状態のなかで、全体のレベルをあげていくのが指導といっても良いでしょう。