接客の壺 効く(聞く)接客

「自分の居場所」社内・社外接客

 

こんにちは! 筒木です。
いつも「効く接客」をお聞きいただき、ありがとうございます。

今日は、「自分の居場所」についてです。
新入社員の居場所と先輩の役割という観点からみていきます。

5月、6月になると、会社を辞める新入社員が出てきます。
原因はいろいろあると思いますが、その一つに自分の居場所がない、という感覚です。
仕事をしようとしても、何をしたらよいかわからない。
そのため、ボーッとしてしまう時間が長い。そうすると、一日がとても長く感じる。
先輩からすると、ボーっとしている姿を見ると、仕事へのやる気がないのではないかと思ったりもする。
「何か困ったことない?」と聞いても、何の返答もなければ、やはりやる気がないと考え、話しかけるのもだんだんおっくうになってしまう。

先輩たちに、何か困ったことはないかと聞かれても、何を話したらよいのか分からない新入社員にとっては、質問にどう答えたらよいかわからない。

このように、新入社員と先輩たちとの間で、考えていることに大きな隔たりがあったりします。

これは、新入社員だけではなく、誰でも持つ感覚ではないでしょうか。
それでも辞めずにいる人は、一カ月は頑張ろう、もう一カ月は頑張ろう、もう三カは月頑張ろうとしているうちに、自分の居場所を発見していきます。

先輩が、その体験を新入社員に話したところで、それは先輩だからできたんですと、自分のこととしては受け取れない。
社会人になると、自分で考えていかなければならない、ということはわかっていても、何を考えたらよいかわからない。
悩みに悩んでいる新入社員が、案外多いかもしれません。

自分の居場所をどう作るか。
新入社員に、自ら考えなさいというのではなく、一緒に考える。
自ら考えなさいというのは、放ったらかしなのです。
何気ない会話をしながら、そこに何があるのかを発見する。
傾聴するという大げさなことではなく、新入社員が話している内容を、少し膨らませて聞く。
また、こういう場合はどうしたら良いと思うか、
新入社員の考え方を聞いてみる。
ここで大切なことは、先輩の考えを言わないということ。
言われると、新入社員は、自分の考えを言いたくなくなってしまうのです。

先輩の役割は、相手から言葉を引き出す、そこから、相手が考えていることを
発見していく。
こういう寄り添い方が、大切なのではないかと思うのです。
そうして、自ら居場所を見出してもらえるように導いていく。
導くとは、こういう方向にいきましょう、ということではなくどういう方向に行けばよいかを自ら考えることができるようにすることです。



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