接客の壺 効く(聞く)接客

「昔は」社内接客

こんにちは! 今日は「昔は」というテーマです。

新入社員を迎える時期になると、この「昔は」という言葉をよく聞くようになります。
たぶん、イメージしている新入社員像があり、そのイメージとの違いが、「昔は」という言葉になって出てくるのでしょう。
この昔は、という言葉の続きは、「○○だったのに」ということです。
つまり、昔のほうが良かった、というように聞こえるのです。
「昔は、箸の上げ下ろしは、家庭でしつけられたのに、今は箸の持ち方も知らない人が増えた」
「昔は、雑巾の絞り方は家庭で教わったのに、変な絞り方をする人が多い」
こんな感じです。

まず、「箸の上げ下ろし」と言っても、この言葉自体を知らない人が多いのではないでしょうか。
家庭によっては、ナイフ・フォークをメインに使うところもあるでしょう。

雑巾の絞り方と言っても、雑巾を絞る機会がほとんどないのではないでしょうか。となると、教わる機会もないのです。

これは、新入社員の問題ではなく、時代が変化しているということです。

時代が変化し、教わる機会がなかったのに、新入社員に「昔はこうだったのに」などと言ってしまう。
新入社員の側にすると、昔のことは知りません、と言いたくなってしまうでしょう。

昔は、畳で食事をしていたが、今では、イスに座って食事をしている家庭が多いなどと、生活様式の変化を言うのであれば、何の問題もないでしょう。

「昔は○○だったのに」とつい言いたくなったとしても、それを新入社員にいったところで何の解決にもならない。

「昔は○○だったのに」という考え方をいったん白紙にして、知ってほしいことがあれば、それを指導する、ということでよいのではないでしょうか。

*効く(聞く)接客『 ロジハラ 』
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