決めつけ ~社内・社外接客~
こんにちは! 筒木です。
今日は、戸部田誠(とべたまこと)氏が、イースト・プレスから
出版している「タモリ学」という本を題材に、「決めつけ」という点について考えてみたいと思います。
文章の一部を引用します。
小学校3年生の時の国語の授業を、タモリは今でも思い出すという。
先生が「この作者は何を言いたかったのでしょう?」と問うたが、「え? 言いたいことはそこに全部書いてあるじゃない……」としか思えなかった。
「ずっと疑問だったんです」それからだんだん意味がきらいになってきた」とタモリは言う。
「作者は、別にそれほど言いたいとは思っていないかもしれないし。
たとえば、ただ、おもしろいものを書きたいだけで」というくだりがあります。
この文章を読んだ時、うなづけるものを感じました。
誰かに、「あなたってこう思ってたんだよね」と決めつけたように言われると、「そこまで思っていない」と反発心が芽生えてしまいます。
もちろん、そうそうと同調する時もありますが、多くの場合、「そうではない」と思うことが多いのです。
何も思っていないのに、わかったようなものの言い方をされると、反発心どころか、毛嫌いするような気持にもなります。
他の人の言動を批判するような言い方をしてしまいましたが、自分自身、決めつけたような言動をしていると思うのです。
その時は、普通にしゃべっていても、あとあと考えると、「決めつけ」をしている自分に気づきます。
考えるの一部に、決めつけるという訓練をしてきて、癖がついてしまったと思うのです。
接客という観点から言えば、お客様は一人十色、接客者も一人十色、これが正解・不正解などと決めつけられないことのほうが多いのが現状です。ですが、自身の体験より、「決めつけてしまう自分」に出会います。
「決めつけない」という考え方は、今後、重要な時代になっていくように思われます。