接客の壺 効く(聞く)接客

接客はスポーツ① ~社内接客~

こんにちは。
本日はサッカーを事例にプロ選手として成長する過程と接客との関連性を見ていきたいと思います。
まず、サッカーをしようとすると第一段階として、ボールの蹴り方を知る必要があります。
もちろん自己流でも良いのでしょうが、蹴り方の基本を教わると上達が早いでしょう。
また、上達するためには、練習をかかすことができません。
ボールを蹴るための基本フォームを体に覚えさせていきます。

第二段階は、実践です。
試合となると臨機応変の対応が必要になります。
基本フォームの応用を体得していきます。
また、自分のチームメイトや相手チームの動きを見てボールを受けたり、蹴りだしていかなければなりません。

第三段階は、実践は実践ですが俯瞰の段階です。
自分の立ち位置からは、フィールドに立って全ての選手を見ることはできません。
ですが、見方の動きや相手の動きから想像して俯瞰することによりどの位置にボールを蹴り出していけば良いかを見極めていく能力こそが、勝利に結びつくとも言えます。

第四段階は、プロとしての意識です。
いくら技術が優れていても、観客がいなければプロチームとして成り立ちません。
観客に楽しんでもらってこそ、プロと言えるでしょう。
試合後、インタビューを受ける選手が、観客に向かって感謝の言葉を言っているのがその典型と言えるでしょう。

では、飲食店や小売店での接客で見ていきましょう。
まず接客をしようとすると、第一段階として、基本的な言動を知る必要があります。
それこそ「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」の話法や笑顔であったり、アイコンタクトであったり、その店にとって必要な基本を習得します。

第二段階は実践です。
お客様の様子を見ながら、同僚の動きを見ながら今、自分は何をしたら良いかを考え、行動していきます。

第三段階はサッカーと同じように俯瞰能力が必要になります。
実際に見えているものだけで判断するのではなく、俯瞰することにより、見えていないお客様の動き、同僚の動きを想像して行動していきます。

第四段階はプロとしての意識です。
実際に対応できるお客様は来店客の一部です。
多くのお客様にリピーターになってもらい、また、良い口コミをしてもらうことで店は成り立ちます。
となると、面と向かって接客をしていないお客様にも来店して良かったと思ってもらえてこそプロの仕事と言えます。
全てのお客様を気持ちを込めてお見送りができるかがその一つのポイントでしょう。

このように見てくると、接客とプロスポーツは、非常に似ていると言っても良いのではないでしょうか。

≫接客はスポーツ②へ

関連記事一覧