現状維持バイアス ~社内接客~
こんにちは。
今日は、行動経済学の「現状維持バイアス」についてのお話です。
新しい何かにチャレンジしたいと思う反面、現状を維持したいという気持ちがあります。
それは、今の生活、仕事のパターンが変化してしまうからです。
そのため、理由をつけてそのチャレンジを抑制する気持ちが働きます。
この抑制する気持ちに気づいていながら、気づかない振りをして、心にストップをかけるのです。
これが、現状維持バイアスです。
例えば、毎朝、ラジオ体操をしたいと思ったとします。
ですが、せっかくやろう思ったのにできない、やらない言い訳がたくさん出てきます。
「夜遅くまで仕事をしているので、早く起きてラジオ体操をするのは難しい」
「1人では楽しくないので、一緒にやってくれる相手を見つけてからやろう」
などと。
また、やろうと思ったけど「面倒だ」という否定的な心も出現してきます。
仕事でも、この現状維持バイアスがかかります。
「そういうことは取り組んでも難しいと思います。確実に、成功するとは思えないのです」
「やろうとは思いますが、人手不足でなかなか実行できないのが現状です」
このように、個人の場合であっても、仕事の場合であっても、
現状維持バイアスを、正当化していく面があります。
現状維持が問題というわけではありません。
ですが、常に現状維持では、先に進んでいくことができません。
どの場合に現状維持から脱却していくか。
その動きに新たな発見が生まれそうです。