言いたい意味は一つでも

本日は、待ってもらいたい時の「お待ちください」という言葉を題材に書いてみたいと思います。
お客様に、「お待ちください」だけでは、命令口調に聞こえてしまうのではないでしょうか。
「少々お待ちください」と、「少々」をつけると、和らいだ感じになりませんか。
(少々以外にも、しばらくなどの言葉もよく使用されています)
そして、「少々お待ちくださいませ」と語尾に「ませ」を付けると、より柔らかく聞こえるでしょう。
また、クッション言葉(言いたい言葉の前に、言葉をプラスすること)をプラスして、「恐れ入りますが、少々お待ちくださいませ」と言うと、優しい感じになりませんか。
さらにクッション言葉プラス疑問形を活用すると、「恐れ入りますが、少々お待ちいただけますでしょうか」となり、お願いしている気持ちも、伝わっていくのではないでしょうか。
このように、言いたいことは、「待ってください」ということであっても、少し言葉をプラスすると、雰囲気がずいぶん変わっていきます。
ですが、優しい雰囲気が、つねにベターということではありません。
例えば友人には、「ちょっと待ってて」と言ったほうが、気持ちが伝わる時があります。
言葉は、相手に応じて変化します。少しの変化でも、印象がずいぶん変わっていくものです。
さあ、どのように変化させていきますか。