経営者・教育担当者編   

現状維持メカニズム

ある講座の教授が、「現状維持メカニズム」という言葉を言っていました。
今日は、この点について、書いてみたいと思います。

「人には潜在意識の中に、現状維持メカニズムがあって、前進したい、
少しでも成長したいと思っていても心にストップがかかってしまう」
と書かれていました。

新しい何かにチャレンジしたいと思う半面、現状を維持したいという気持ちがあります。
それは、今の生活、仕事のパターンが変化してしまうからです。

そのため、いろいろな理由をつけてそのチャレンジを抑制する気持ちが働きます。
それも、気付いてはいるのですが、気付かない振りをして。

毎朝、ラジオ体操をしたいと思ったとします。
でもいつも7時に起きている人は、現状維持メカニズムが働き、
思ったままで、結局は実施しないというケースがおきます。
または3日坊主で終わってしまうのです。

言い訳は、沢山できます。

「ラジオ対応以外で、簡単な体操を見つけた」
「ラジオを聞くと、回りの人がまだ寝ていて、迷惑になる」
「昨日飲みすぎて、体調が悪い。明日からやろう」
「今日は、仕事が忙しいので、早く家を出なくてはならない」
「明日からやろう。来月からやろう」
「1人でやっても仕方がないので、一緒にやってくれる相手が見つかってからやろう」

ラジオ体操をする、という小さな目標であっても、なかなか実施、継続ができないのです。

もう一つの心に、
「面倒だ」
「どうせやっても効果はない」
などと、否定的な心が一緒に介在しています。

できない理由は沢山でてきます。

多くの店を臨店して、その店の店長とお話をする機会があります。
まさしく、この現状維持メカニズムが働いている言葉がよく聞かれます。

「そういうことは、取り組んでも難しいと思います。
それは、部下がやってくれないからです」
「やろうとは思いますが、急に忙しくなって人手が足りないのが現状です」

周りのせいではなく、店長自身に現状維持メカニズムが働き、できないのです。

ですが店長は、そういう意識はないのではないかと思います。
その裏には、自分はやっている。
周りがやってくれない、という考え方が正当化され、現状維持メカニズムが働いているのです。

部下がやらないと思う前に、
自分自身に現状維持メカニズムがあるという認識が必要です。

責任者であれば、リスクという点から、
現状維持メカニズムが発生してしまうことがあるのではないでしょうか。
確かにリスク管理は大切なことですが、それを盾に、やはり現状維持メカニズムを正当化していきます。

この呪縛から抜け出ることができる方法は、「できる」「やる」という
意識・気持ち、そして実行力、継続力でしょうか。

ここでもう一つ、この現状メカニズムは、部下にも働いているということです。
責任者は、案外、そこに意識がいってしまいます。

「なかなか新たなことにチャレンジしてくれない」
と……。
ですが、経営者も一緒なのです。
その度合いは異なるかもしれませんが。

部下に「やれやれ」では、
部下からは、「そういうあんたもやらないくせに」
なんて思われているのかもしれません。

自分のことを棚に挙げて、皆さんを巻き込んで書いています。(^_-)-☆

会社の中に、この現状維持メカニズム脱却の動きが出てくると、
そこにあらたな発見が生まれそうです。


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