接客・応対

お互いに『失礼な!』と感じる時

「ねえねえ、どう思う?」と友人が話しかけてきました。

「先日、ある飲食店に行ったの。そこの責任者の方が女性で、宝石を一杯付けて挨拶に来られたの。
 会社の同僚と5〜6名で食事に行って、座っていたんだけど、その女性、立ったまま、
 今日はようこそおいでくださいました、と挨拶されたの。

 こちらは座っているのに、立ったままの挨拶は、どうかと思ったんだよね。
 でもそれ以上にその宝石に目がいって、すごいな〜と思っていたら、
 20歳代の同僚が、それは、全て本物なんですかと、聞いてしまったの。
 そうしたら、そんな失礼なことを聞くなんて、というようなことを言われて、
 ムッとした表情をされてしまって……。

 確かに失礼なことを聞いたかもしれないけど、いかにも見てという量を付けているので、
 素朴な疑問として、思わず聞いちゃったんだよね。
 だって、本物一つ付けているだけでも、わたしたちにとっては、すごいことなんですもの。

 悪気なく聞いたのよ。

 となると、失礼な、と言われるのであれば、こちらだって、立ったままでの挨拶は何よ、
 と言いたくなっちゃうんだよね。
 もちろん、そんなことは言わないけど、それから、その店には行きたくないねっという
 話になったの。何を食べたかも忘れちゃった」


 この話を聞いた時、確かにこういうことがたくさんあると感じました。

 相手の言動については、敏感。
 ですが、自分のことはわからない……。

 自分にとってムッとするようなことを言われると、なぜ相手がそう言ったのかの
 反省の前に怒りの感情が出てしまう。
 宝石を付けて接客をする・しないは、個人の価値観でもあり、考え方です。

 自分が良いと思っていることであっても、逆の意見を持っている人もいます。
 その逆の意見のほうが、冷静に考えれば良いと気付くこともあります。
 ですが、せっかく気付いても、その方向にはなかなか行かないのです。

 今まで自分の行っていたことを、自ら否定しなければならなくなるからでしょうか。
 そこまで行く前に、自己防衛が働くからでしょうか。

 誰かに何かを言われた時、心の中で、
 『だって』『私だけじゃない』『私は、間違っていない』『あなたのほうが悪い』

 自分への問題からすり替えて行くのです。

 大袈裟ですが、信念を持って行うなら、人から何か言われても笑顔で、
 ウイットに飛んだ言葉を返せる自分でいたい、そんなことを考えさせられる一件でした。


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