言葉遣い

美化語の活用

飲食店で、「ひやをください」というお客さまがいました。
席が近かったので、このやり取りが聞こえてきました。
接客者が
「おひやでございますね。かしこまりました」
と感じよく応えていました。

このやり取りを聞いた時に、すでに????
と感じたのですが、あまりにもテキパキと感じ良く対応していたので、何の問題もないのかと、そのまま聞き流していました。

しばらくして接客者が
「お待たせ致しました」
と、その席にグラスを持って行きました。
するとお客さまが
「やっぱり。ひやと言った時、おひやと言ったり、酒の確認がなかったりしたので、大丈夫かなと少し不安だったけど、案の定、お水でしたか」
と笑っていました。

良いお客さまで良かった良かった。

接客者は、「ひや」と聞いた時、ひやが何であるかも知らず、お客さまから言われた言葉には、「お」をつけなくては、と思ったのでしょう。
そのために、「ひや」を「おひや」と確認したのかもしれません。

「ひや」はお酒で、「おひや」と「お」がつくと水になります。

以前に、メルマガでもご紹介しましたが、名字を確認する時に、
例えば「酒井」「山田」という名字の人がいたとき、美化語を活用して「お酒井さま」「お山田さま」と復唱する接客者が実際にいたことを思い出しました。
こちらも、名字が違ってきますね。

敬語をしゃべらなくてはと思う気持ちが、やたらに美化語をつける傾向にあるようにも思えるのです。

「お名刺をお預かりさせていただきまして、ご連絡をご担当者さまにさせていただきます。およろしいでしょうか」

さあて、みなさま、いかがでしょう?


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