お客様について  「心温まるお店」投稿より

お客様に寄り添う

… パピヨンさん 投稿より ………
夏に宿泊をしたとき、目の前の白良浜でキャンドルイルミネーションをやるということを聞いた私たち。
夕食を急いで食べキャンドルイルミネーション会場へ。
2時間ほどたち 「楽しかったねー」と言いながら部屋に戻ると、なにやら机の上に書置きが。

「お帰りなさい。冷蔵庫にアイスクリームが入っております。ごゆっくりお召し上がりください」

と書かれていました。

私たちは最後のデザートのアイスクリームを食べ忘れたのです。
それを冷蔵庫に入れて置いておいてくださった仲居さんの心遣いにとても感動しました。
そのあとは二人でキャンドルイルミネーションの話をしながらおいしくアイスクリームをいただきました。
本当に心のこもったおもてなしをしてくださり、とても心が和み温かな気持ちになりました。
一生忘れられない思い出です。

… ここまで ………

ご投稿いただきありがとうございます。


読んでいると、その場の情景が目の前に現れてくるようです。

この気遣いは、全くお金も掛からず、お金を掛ける以上にお客様の感動を引き出せています。

簡単に言えば、まだ食べていないアイスクリームを冷凍庫に入れておいたということでしょう。
そして、それがわかるようにメモ書きをしておいたということです。

普通と言えば普通のことなのかもしれませんが、この普通のことが、なかなかできないのです。


これは、接客者として普通の行為なのか。


まず、夕食を急いで食べている様子をキャッチしなくてはなりません。
食べ始めが遅いと、あまり手をつけていないかもしれないということが予測されます。
となると、食べ残しがあるかもしれない、ということになります。

この投書から想像するに、
たぶん部屋で夕食を召し上がったのではないかと思いますが、
アイスクリームは溶けてしまうので、お客様が出かけたあと、すぐ部屋に入って様子を見なければならないでしょう。
または、食事の終わりごろにデザートを提供するとなると、部屋に行ってみると、お客様がいなかった、
というケースだったのかもしれません。


ではどうするか。


どちらのケースであっても、接客者は、冷凍庫に入れておこうと思われたのでしょう。

でも、それがわかるように、メモを残していく必要があります。
部屋に常備してあるメモ用紙は、お客様用のものです。
使用することはできません。

となると、置いてある場所まで取りに行かなければならなくなります。
それでは作業効率が下がります。

ひょっとして、この接客者は、常に筆記用具を持ち歩いているのかもしれません。

こんなことを考えてみると、
普通のことではないことがお分りいただけるでしょう。

常にお客様に寄り添って考えている接客者だからこそ、
さりげなく、それでいて、お客様に感動してもらえることができたのではないかと思います。


お客様に寄り添う。

このことこそ、接客の神髄ではないかと思われる出来事のように感じます。


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