お客さまについて

固定客を持つ店

ある方から聞いた話です。

武田さんとして話を進めていきます。
武田さんのご両親は80歳前後。
一緒には住んでいませんが、月に一度ぐらい顔を出しているとのこと。

ご両親の家に行った時のことです。

洗濯機が古くなっていたので、武田さんはご両親に言ったそうです。
「近所の電気店では価格が高いので、量販店で買ったほうが安いよ。
 ほしいものがあったら、購入してくるから」

これに対して、ご両親は次のように言われたそうです。
「あの電気店で買うという点だけは曲げられない。
 あの電気店のご主人には大変お世話になっているんだ。
 時々やってきては、何か困っていることはないかなど聞いてくれる。
 電気以外の商品を、ついでの時でいいから買ってきてもらえるかと頼んだら、
 気持ちよく要望に応えてもらえる。あんなに良い人はいない」

武田さんは、それ以来、この件については、言わなくなったとのこと。

武田さんにしてみたら、金額の安いところが良いと思うそうですが、
ご両親にとっては、安さよりも、困った時に助けてもらえる、ということのほうが、
ずっと商品選択のウエイトが高いということなのです。

どの店で商品を購入するかは、安さだけではないということがわかります。


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